12年前、園内の階段の途中でとつぜんクシャミ。花粉症が今のようにメジャーではない頃でしたが、風邪の前触れではないような??? それからは毎年この時期になると、毎日薬を飲んでがんばっています。今年はなぜか始まるのが遅くて、直ったかしら?と…思っていたのが大間違い! 先週は初めてマスクを買い、1日1回でよかった薬が6時間おきになるくらい大変でした。幸い、私の動物園で暮らす動物たちに花粉症はいないようです。園の周りには杉の木がいっぱいあります。排気ガスが少ないのか、東京よりは過ごしやすいとの声も聞こえてきますが。
動物たちをずっと見守ってきてくれた大きな木がきれいな緑色の衣装に着替えるのも、もうまもなくです。この季節が私は一番好きです。ぞうさんショー広場の桜も 大きくなってきれいな花をたくさん咲かせてくれます。
自然がいっぱいの動物園。少しずつ手を加えながら、おかげさまで20年目を迎えます。開園してしばらくはひとりもお客様の来ない日もありましたが、昨年は来園者数16万人。今の調子だと、今年は20万人の集客が出来る予想です。もっともっと楽しく過ごしていただくにはと毎日考えています。
この10年間 「ぞうさんに乗れる動物園」というサブタイトルをつけていましたが 今年から「ゆめが叶う動物園」に変更しました。ぞうさんにお乗りいただくチケットが完売してしまった後でも、皆様が笑顔ですごしていらっしゃるのを見てちょっとほっとしています。
ゆめ花もまもなく1才のお誕生日を迎えます。すくすくと大きくなりすぎて、破壊力もすごいです。母ゾウのプーリーは優しく見つめ、大きな愛で包みながらで育てています。 どろんこ遊びに夢中になっている姿をカメラに収めているお客様は自然と笑顔になっています。親子の愛、人間が学ばなくてはいけない時代です。悲しい事件がこれ以上起きないことを心から祈ります。
ゾウは2〜3歳くらいで、「子離れ」「親離れ」をしなければ、人間と共存できるゾウにはなりません。幸い、ぞうさんの別荘である「勝浦ぞうの楽園」と市原では距離があり、ゾウの低周波による会話は成立しませんので、調教もうまくいくと思います。5月中旬には、DR プリーチャーに再度来ていただいて、今後の方針のアドバイスをいただこうと思っています。
最近カピバラが大人気です。関東周辺では私の動物園だけが肩を組んで一緒にカメラに収まったり、さわったりすることが出来るようです。
私が初めてこの動物を知ったのは、長崎バイオパークにランディを連れて行ったときです。池のほとりの森林に、ごろごろとたくさんのカピバラが暮らしていました。そっとさわると、知らん顔。もう少しさわると「なぁに?」と、とぼけ顔。なんておとなしいのだろうと思いました。 そこの園長だった、現小竹副園長が私の動物園に来ていただいてこの秋で4年になります。大先輩である彼の助言を得て、ますます動物との距離を近くすることが出来ました。
もっともっと、動物を感じることはできないだろうか。勝浦でいろいろやりたかったけれど、地形や許可条件などとてもハードルが高く、私の力では無理のようです。あそこは別荘空間にして、パートナーが現れたらまた検討しようと苦渋の決断をしました。
昨年の夏、園より500メートルほど離れたところに1ヘクタールほどの土地を買うことができました。まもなく赤いベストを着なくてはならない私の最後の冒険になるかもしれません。
でもやりたいことは「究極の動物園造り」です。なかでも、昨年初めて会ったかわいい動物(輸入が成功するまで秘密です)とふれあうお客様の姿を想像するだけで胸がわくわくします。自信を持って「SAYURI WORLD」をいう名前に出来そうです。
自家栽培の野菜、千葉の魚介などの炉辺での夕食、そして夜更けまで語り合えるラウンジは海のイメージにしようと思っています。癒しのくらげの水槽や貝の照明、ゆったりとした空間つくりを考えています。朝起きて、窓を開けるとキリンがのぞいているロッジ。野鳥のさえずり、竹の林の中の細い小道。私の動物園ならではの動物たちのおもてなし。
などなど2年後の「市原南インターチェンジ(仮称)」開通までに完成できるようにがんばります。皆様の応援が頼りです。リピーターの輪を広げてください。
今年は新入社員3名が入社しました。ぴちぴちギャル(死語?)です。希望に燃えて、入社した彼女たちを私の動物園の生え抜きスタッフに教育したいと思って日々奮闘しております。
市原ぞうの国 勝浦ぞうの楽園 小百合園長
<2008年4月4日発行 ELPHA FRIENDS&LEA NEWS 春号に掲載>
